建物種別:店舗
所在地:泉南エリア
漏水量:毎分約300cc(1日あたり約432リットル)
配管:管種・深さ不明、図面はあるが現状と相違
立地:鉄道に近接
調査方法:トレーサーガス式
漏水箇所:屋外埋設配管の継手
結果:当日、漏水箇所を特定
屋外で漏れているが、場所が分からない
店舗のお客様から、水道検針の際に漏水の可能性を指摘されたとのご相談をいただきました。水道メーターのパイロットが、水を使っていないときも常にゆっくりと回っている状態でした。
事前に水道業者さんが確認したところ、トイレなどの室内の器具からの漏水ではないことは分かっていました。屋外のどこかで漏れていることまでは判明していましたが、具体的な漏水箇所までは特定できていない状況でした。
現地の状況と調査の難しさ
現地を確認すると、漏水量は毎分約300cc。1日に換算すると約432リットルもの水が無駄になっている計算です。
この現場には、いくつかの調査を難しくする条件がありました。
- 配管の管種や埋設の深さが不明
- 図面はあるものの、現在の配管状況とは異なっていた
- 敷地が鉄道に近接しており、周囲の騒音が大きい環境
特に、鉄道に近く騒音が常時ある環境は、音を聞いて漏水を探す従来の音聴式の調査が難しい条件です。



トレーサーガス式を選んだ理由
今回はトレーサーガス式を選定しました。
音聴式は、漏水音を聞き取って場所を絞り込む方法ですが、今回のように鉄道が近く騒音が大きい環境では、漏水音が雑音に紛れて聞き取りにくくなります。
トレーサーガス式は、配管内に検知用のガスを充填し、地表に出てくるガスを専用機器で検出する方法のため、周囲の騒音の影響を受けずに調査ができます。騒音の多い環境や、音聴では特定が難しい現場で有効な調査方法です。
※具体的な調査手順や機器の設定については、現場の状況により異なります。
調査結果|屋外配管の継手の割れが原因
トレーサーガス式で調査を行い、屋外の埋設配管の一か所で反応を確認しました。ガスの反応により漏水箇所を特定しました。今回は現場の状況から確認のため一部を掘り、配管の継手部分が割れて漏水していることを目視でも確認できました。
パイロットが常に回っていた原因は、この継手の割れによる漏水でした。
調査後、お客様より
後日、お客様より「先日はありがとうございました。おかげさまで無事復旧できました。漏水も止まりました」とご連絡をいただきました。
弊社は漏水調査の専門会社のため、修繕工事は行っておりません。今回も調査結果をご報告し、修繕はお客様側で対応いただきました。漏水箇所が特定できたことで、スムーズに復旧につながりました。
この事例のポイント
- 屋外で漏れているが場所が分からない場合も、トレーサーガス式で調査できる場合があります
- 鉄道や幹線道路の近くなど、騒音が大きく音聴式が難しい環境でも対応できます
- 図面が現状と異なる場合でも、調査で漏水箇所を絞り込めるケースがあります
- 毎分300ccの漏水は1日約432リットル。早期の調査が水道代の節約につながります
水道代が急に上がっていませんか?
検針票の数字を入力するだけで、漏水の可能性と 調査を検討すべき状況かをセルフチェックできます。